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CentOSから他のOSに移行が必要な理由とCentOSの状況について

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AlmaLinuxにLAMP等、諸々環境構築する記事を書いたがそもそも「どうしてCentOSから移行する必要があるのか」「CentOS Stream版じゃだめなのか」辺りの理由をちゃんとは把握していなかった。あまりないとは思うがお客さんから聞かれたときに答えられるよう、このあたりの理由を簡潔にまとめておきたい。

 

CentOSのサポート期限

公式サイトを見てみると以下の通り通常版CentOSは8は既にサポート切れで7は2024/6/30までとなっている。

  • CentOS Linux 7 EOL: 2024-06-30
  • CentOS Linux 8 EOL: 2021-12-31
  • CentOS Stream 8 EOL: 2024-05-31
  • CentOS Stream 9 EOL: estimated 2027, dependent on RHEL9 end of “Full Support Phase”

ただStream版は9だとサポート期限は2027年まで、とある程度使えそう。では何故Streamへの移行はやめた方がいいのかは以下の通り。

 

CentOS Stream版は(今までの通常版に比べて)安定性・信頼性が高くない

今までの通常版はRHEL(Red Hat Enterprise Linux)が新バージョンをリリースし、その後にCentOSがリリースするという流れになっていた。イメージ的にはRHELが先行版でCentOSが安定版っぽい。また、これをダウンストリーム版と言うそう。

CentOS Streamはこれが逆(アップストリーム版)になり(今までの通常版に比べて)安定性・信頼性が高くないため、特別な理由がない限り他のOSに移行した方がよい。この辺りはこちらのサイトこちらのサイトが分かりやすかった。

 

移行先はどのOSが良いか

RHEL系の場合はAlmaLinuxかRockey Linuxが良さそう。以下がその理由になる。

  • 両OSはRHELのダウンストリーム版となる→今までの通常版CentOSと似たような立ち位置になる
  • 両OSは通常版CentOSと互換性がある

この辺りはこちらのサイトが分かりやすかった。

尚、AlmaLinuxかRockey Linuxはどちらでも良さそうだけど、Google Trendsで見ると以下の通りAlmaLinux優勢みたい。

 

所感

これでお客さんから「どうしてCentOSから移行する必要があるのか」「CentOS Stream版じゃだめなのか」「移行先はどのOSが良いか」あたりを聞かれても大丈夫そう。

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