勉強したことのメモ

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CentOS7系からAlmaLinux8系に移行(サーバも移行)した際に詰まった点と変更点

  VPS サーバー

前日CentOS7系からAlmaLinux8系に移行した(サーバはどちらも同じVPS)。LAMP環境構築Let’s_EncryptのDNS認証等、事前に予行演習していたもののやっぱり躓く点もあった。今後の移行時にも役立つかもしれないのでハマった点とその解決方法、それとCentOS環境から変更した点をメモ。

 

詰まった点

MySQLのダンプファイルインポート時に「Access to system table 'mysql.innodb_index_stats' is rejected.」エラー

MySQLのバージョンはどっちもVer 8.0.32の筈なのにダンプファイルをインポートしようとすると「Access to system table 'mysql.innodb_index_stats' is rejected.」というエラーメッセージが表示された。

こちらのサイトによるとダンプファイル作成時に特定のテーブルを除外する必要があるらしい(DDLが云々というのはよくわからなかった)。

具体的にはサーバにSSH接続し以下コマンドでダンプファイルを出力させる。

mysqldump --all-databases --ignore-table=mysql.innodb_index_stats --ignore-table=mysql.innodb_table_stats  > /var/www/hoge/backup.sql

上記のダンプファイルであればAdminerから正常にインポートできた。

Basic認証が効かない

特定のディレクトリにBasic認証をかけている筈が正常に動作しなかった。

こちらは過去記事を参考の上で以下の通り設定ファイルを変更する。

#設定ファイルを変更
vim /etc/httpd/conf/httpd.conf

#AllowOverride NONE
#以下にに書き換え(複数あり)
AllowOverride All

#apacheの再起動
systemctl restart apache

サーバへのSSH接続時に「Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket」とメッセージ表示

こちらは詰まった点では無く気になった点だが、サーバへSSL接続した際に「Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket」とメッセージ表示され、これがうっとおしいなぁと思った。

こちらのサイトを参考に以下コマンドで非表示にした。

rm /etc/motd.d/cockpit

WordPressでページが表示されない

当サイトとは別にWPを入れており、そちらのフロント側と管理画面が表示されなかった(真っ白なページが表示される)。

「/wp-includes/version.php」を確認するとバージョン5.0.20とかなり古いものだった。

管理画面からはバージョン更新ができないので公式サイトよりソースコードをダウンロードし、諸々アップロードすることで解決した。

 

変更点

vimの導入

SSH接続時のテキストエディタはずっとviを使っていたがvimに変更してみた。以下でインストールできる。

dnf -y install vim

エディタを起動する場合は以下になる。

vim xxxxx.txt

尚、以下コマンドで別名(エイリアス)登録しておけばviコマンドでvimが起動するようになる。

#viでvimが起動するように設定
alias vi='vim'

#alias確認
alias cp='cp -i'
alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
alias mv='mv -i'
alias rm='rm -i'
alias vi='vim'
alias xzegrep='xzegrep --color=auto'
alias xzfgrep='xzfgrep --color=auto'
alias xzgrep='xzgrep --color=auto'
alias zegrep='zegrep --color=auto'
alias zfgrep='zfgrep --color=auto'
alias zgrep='zgrep --color=auto'

テキストが色付けされるだけでも見やすさがだいぶ違った。もっと早く導入しておけばよかった。

尚、リファレンスは以下の通り。

https://vim-jp.org/vimdoc-ja/

DMARCレコードの設定

これはサーバ移行とは関係なくネームサーバ側の設定になるんだけど、メール関連の設定はSPFレコードのみ登録していた。

こちらを公式サイトを参考に以下の通り設定した(ムームードメインの場合)。

  • サブドメイン→「_dmarc」
  • 種別→「TXT」
  • 内容→「v=DMARC1; p=none;」

正常に設定されたかどうかはこちらのサイトで確認できる。

 

所感

なんだかんだでサーバ移行は大変

サーバ移行作業は事前準備や予行演習をしていてもなんだかんだで躓くことが多いなぁと思った。

AlmaLinux8系のサポート期限が2029年までとあと5年(次の移行作業を考慮すると4年ぐらい?)は気にしなくてよさそうで一安心。

スナップショットについて

新旧サーバどちらもWebARENA IndigoのVPSを利用しているが、スナップショットが月額上限5円(税込5.5円)/GBで使えるみたい。

スナップショットを取っておけば何かあった時に巻き戻せるし、何よりも面倒なサーバ構築作業をし直さなくても良いというのがメリットかも。

あとIndigoだと上位のプランへの移行はできないと案内があるが、スナップショットを用いて別のインスタンスにコピーすることはできるとのことなので、スナップショットのオプション料金さえ支払えば実質上位プランへの移行はできるみたい。

移行後しばらく様子見して落ち着いたらスナップショットを取ろうと思う。尚、Indigoのスナップショット関連のQ&Aはこちらから確認できる。

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