お手軽に負荷分散(DNSラウンドロビン)を行う方法
2024/01/12
サーバ設定か何かの記事を見ていて「DNSラウンドロビン」という聞いたことのない言葉が出ていた。負荷分散技術の一つらしい。調べたことをメモ。
概要
1つのドメインに対して複数のIPアドレスを割り当てて、ドメインをリクエストしたユーザーに対して、ある程度均等にアクセスを振り分ける。
設定方法
「111.111.111.111」と「222.222.222.222」いう2つのサーバがあったとする。全く同じコンテンツになるよう、2つのサーバにサイトを作成する。
「aaa.com」というドメインのDNSのAレコードを「111.111.111.111」と「222.222.222.222」の2つ割り当てる。
メリット
設定が簡単。2つとは言わず、3つ目のサーバが必要になった場合もAレコードを追加するだけでいける。
デメリット
ログイン制のサイトだったりするとセッションの引継ぎが難しい。アクセスが完全に等分されるわけではない。偏る場合もある。
更新が多いサイトの場合、同一コンテンツを複数サーバで同期させるのが難しい。MySQLとか使う場合はレプリケーションしないといけないので手間がかかる。
その他
負荷分散と聞くとロードバランサが思いついた。ロードバランサだと高価というイメージがあり、縁がないものと思っていた。
DNSラウンドロビンだと様々なデメリットはあるものの、お手軽に試すことは出来るので、知識として覚えておく。
あと実際に試してみたところ、アクセスにけっこうな偏りが見受けられた。
関連記事
-
OpenLiteSpeedにて同一サーバ内で複数のドメインを運用する方法(バーチャルホスト設定)
OpenLiteSpeedにて同一サーバ内にて別ドメインやサブドメイン等、複数の ...
-
Lightbox.jsでCSP(コンテンツセキュリティポリシー)エラーが発生した際の対応方法
CSP(コンテンツセキュリティポリシー)設定を行っているサーバーでLightbo ...
-
htaccessファイルにてVPS⇔レンタルサーバ間のリバースプロキシ設定を行う方法
VPSの指定したディレクトリにアクセスした場合、レンタルサーバの指定したディレク ...
-
サーバ移行の際にLet’s EncryptをDNS認証で対応する方法
近々CentOS7系からAlmaLinux8系への移行(サーバも移行)を検討して ...
-
Linuxのシェルスクリプトについて
とあるサイトで自動更新で随時データベースにデータが挿入されるという機能があった。 ...