PHPにて「php-ulid」ライブラリを用いてULIDを生成する方法
先日MySQLにてUUIDを発行するメモを書いたがUUID v1だと生成時間によるソートが行えない。何か方法が無いか調べたところUUID v7を使用するか、もしくはULIDというものを使用する形が良さそう。UUID v7に関しては過去記事の方法で生成できるため、今回はULIDの生成方法をメモ。
目次
robinvdvleuten / php-ulid
GitHub
https://github.com/robinvdvleuten/php-ulid
インストール
composerでインストールする場合
サーバにSSH接続し以下コマンドでインストールする。
composer require robinvdvleuten/ulid
手動でインストールする場合
GitHubからソースコードをまとめてダウンロードし展開した上で「src」ディレクトリ内のファイルをアップロードする。今回はこちらの方法を取った。
利用方法
ソースコード
<?php require 'Ulid.php'; require './Exception/InvalidUlidStringException.php'; use Ulid\Ulid; $ulid = Ulid::generate(); var_dump((string)$ulid); //string(26) "01JD9D20QFHN0KH86M4AW0WY68" //小文字指定する場合 $ulid = Ulid::generate(true); var_dump((string)$ulid); //string(26) "01jd9dyejqhjx6rmwpw3k07mzt"
ULIDとは
UUIDと同様にランダムな識別子になる。識別子の先頭にタイムスタンプを置いているためソートが可能。
26文字になるのでMySQLに格納する場合データ型は「CHAR(26)」になりそう。
ちなみにUUID v7もソートが可能でこちらは36文字。
2038年問題は?
タイムスタンプを先頭に置いているとのことなので2038年問題が気になった。
タイムスタンプを指定してULIDを発行できるため以下をテストしてみたところ特に問題無さそう。
$ulid = Ulid::fromTimestamp(1704132245000); //2024/01/02 03:04:05 var_dump((string)$ulid); //string(26) "01HK334XG8XMSW75ZS7EQTKQ6Y" $ulid = Ulid::fromTimestamp(2147483648000); //2038/01/19 12:14:08 var_dump((string)$ulid); //string(26) "01YG00000090FWZZTQ1T3QEDT0" $ulid = Ulid::fromTimestamp(2526174848000); //2050/01/19 12:14:08 var_dump((string)$ulid); //string(26) "029GNW2900YK9GK0GKWK9KCQ26"
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