OpenLightSpeedを触ってみた感触と使いどころについて
2024/02/17
ここのところOpenLightSpeedを色々試してみた。「Apacheとの互換性を持ちつつもNginx並みの処理速度」といったカタログスペックではなく、実際の感触をメリット・デメリットに分けてメモしておきたい。あとはこういったケースだと使いどころになりそうと考えられるケースを以下にメモ。
目次
メリット
環境構築の際に1-Click Installが便利
VPSにて構築する場合ConoHaとかだとテンプレートが豊富だけど、WebARENA Indigoだとそもそもテンプレートが無い。
そんな場合に1-Click Installを使うことで「OpenLiteSpeed、LSPHP、MariaDB、WordPress」がまとめてインストールできるのが良い。
GUIの管理画面が使いやすい
Apacheで設定変更を行う場合にサーバにSSH接続し「httpd.conf」「virtual.conf」等の設定ファイルをCUIで変更する必要があるが、OpenLightSpeedだとブラウザからGUIで設定変更できるのが良い。
未だにSSH接続の上でのCUI作業に苦手意識があるので、個人的にこの点は大きく感じた。
また、デフォルトで日本語化対応しているのもありがたい。
公式案内(リファレンス)ページが見やすい
あくまでも個人的な感想だけどプログラム言語やライブラリ等の公式案内(リファレンス)ページは見づらいというか分かりづらいケースが多い。
OpenLiteSpeedの場合、日本語版は無いものの画像も含めたページになっており比較的分かりやすい印象を受けた。
デメリット
日本語情報が少ない
シェア率はまだまだ低いためか日本語情報が少なく感じた。SSL証明書導入やバーチャルホスト等の定番のような設定だと日本語情報がヒットするものの「openlitespeed codeigniter」で検索してみると日本語情報がほぼ見られなかった(2024年2月現在)。
htaccessファイルの機能制限
htaccessファイルの機能制限がある点が難儀。
WordPressは問題無いようだけどCodeigniter等のフレームワークを入れる際にちゃんと動くのか動作確認をしないといけなさそうなのが面倒(ルーティング部分とか)。
htaccessファイル更新時に再起動が必要
「http→httpsリダイレクト」みたいな定番設定だとコピペで済むんだけど「特定のパラメータを付与してリライト」みたいな設定だとちょっとずつ調整しながらブラウザ上で確認する必要があり、その際に都度再起動をかけないといけないのが非常に面倒臭い。
使いどころ
WordPress単体のサイト
WordPressだとLightSpeed専用のキャッシュプラグインがあり、動作も問題無いようなので向いていると思われる。特にアフィリエイト系サイトとか良さそう(ページ表示速度が速いため)。
逆に言うとそれ以外のケースだとまだApache / Nginxの方が無難かなぁという感触を受けた。
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